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研究法・統計

  • O1-1
    斎藤幹樹 (京都大学大学院博士課程)
    本研究は、下位構文スキーマの定着度が容認性判断に対して与え得る影響を統計的に評価する事を目的とする。下位構文スキーマは「○○先生」のように、部分的にスロットを有するような言語知識である。重回帰分析を主軸とした分析の結果、母語話者に対する容認性判断実験によって得られた各刺激語の評定値の予測に下位構文スキーマの頻度が有意に寄与していた。この事から本論は下位構文スキーマの定着度が容認性判断に影響している可能性があると結論付ける。
  • OS02-1
    日高昇平 (北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科)
    我々の得る多くの情報は、特定の身体動作と連動しており、逆に、身体動作から動作主に関する多様な情報を得ることができる。本稿では身体動作の潜在的な情報の解読について、計算論的な立場から論じる。具体的に、相互作用のある大自由度である身体運動を,複数のサブシステムの混合とみなし,各サブシステムに固有の力学的な不変量の分析を行った。この分析から、我々が「動作」と自然にみなせる運動系列の分節化が、フラクタル次元の推定により可能であることが示された。
  • OS04-5
    伊藤崇 (北海道大学大学院教育学研究院)
    本研究の大きな目的は2つある.第一に,ウェアラブルセンサやデータ解析技術を応用し,授業中の教師と児童のコミュニケーション過程を可視化することである.第二に,身体の揺れや対面行動という観点から授業を振り返るための教師の授業改善ツールを開発することである.本発表では,これまでに得られた結果の一部を紹介する.
  • P1-11
    城真範 (東大・産総研)
    個人を取り巻く環境、個人の考え方によって、個人の特異性を磨くためには何が大事であるかを調べるため、簡略化したモデルでシミュレーションを行った。その結果、広いジャンルに目を向けることが最も重要であり、特に他者との能力差において、自己と近い点に着目して努力する場合には、多くの人と結合することも重要であることが分かった。
  • P3-16
    藤田元 (上智大学大学院)
    本発表では日本語の多重主格構文を心理統計学の観点から考察する。先行研究に従い多重主格構文を2つのタイプに分類して、それらが実在するかを2つの方法で検証した。第一に2つのタイプの容認度が、名詞の数が多いときに振る舞いが異なるかを調査した。第二に名詞の数が増えた時に文の容認度に変化があるかを調査した。調査の結果、前者の方法では2つのタイプが実在することを示したのに対し、後者の方法では有意な差がみられなかった。
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