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創造性

  • OS10-1I
    依頼講演
    小俣貴宣 (ソニー株式会社R&Dプラットフォーム)
    黒嶋智美 (玉川大学ELFセンター)
    萱場豊 (東京大学大学院経済学研究科)
    制約は創造的認知に関する先行研究において、制約は重要な役割を果たすと考えられている。製品開発における創造活動においても制約は重要な要因であり、企業にとってより望ましい産出物を創出するためには、適切な制約条件を見出し選択することが肝要である。更に言えば、そのような適切な制約条件を抽出するためには、多様な制約の本質的な理解が大事である。本発表では、創造行為における制約の理解という観点から分析を行った2つの事例を紹介する。
  • OS10-2
    新垣紀子 (成城大学)
    本研究では、既存の思考の枠にとらわれない、新たな思考をどのように生み出すかを研究するために、異なるタイプの二人の現代芸術作家が同じ展覧会に向けて作品を作成する過程をインタビューした。その結果、作品の生成過程は、全く異なっていた。モチーフとテーマが遠い場合は、普段生み出さないような新奇な作品コンセプトが生成されることがわかった。
  • OS10-4
    梁川祥吾 (東京工業大学 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程)
    齊藤滋規 (東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系 エンジニアリングデザインコース 准教授)
    本研究では,洞察問題における制約逸脱に対する歩行動作の影響を検証した.具体的には各被験者に対して,インパスに陥った際に歩行動作を行う条件,統制条件の2条件で洞察問題に取り組ませ比較した.歩行動作のみが制約逸脱に与える影響は示されなかった.歩行動作中に問題から離れた群の制約逸脱率は統制条件より統計有意に高かった.最終的に,歩行動作中に問題から離れることが制約逸脱に影響を与える可能性が示唆された.
  • OS15-6
    田中吉史 (金沢工業大学情報フロンティア学部心理情報学科)
    美術初心者は、絵画鑑賞時に描かれた対象物の特定に固執する傾向(写実性制約)があることが知られている。本研究では、抽象絵画の鑑賞において、写実性制約がどのように作用しているかを検討した。美術初心者である一般大学生が2人一組で、2点の抽象画を5分ずつ観賞しながら行った自由会話を分析した。その結果、抽象絵画においても具体的な対象物を同定しようとする傾向が強く見られ、また絵画のスタイルや題名によって反応が変化した。
  • OS17-4
    外谷弦太 (北陸先端科学技術大学院大学)
    浅野莉絵 (Institute of Musicology, University of Cologne)
    橋本敬 (北陸先端科学技術大学院大学)
    再帰の解釈には,構造としての「階層的埋め込み」と,操作としての「ある関数の自己参照・自己呼び出し」という二種類が考えられる.言語文における「再帰」論争やヒトと動物との比較認知実験において,二つの再帰は混同や誤解を招いてきた.本発表では,再帰的操作の概念的な本質は,ある階層的埋め込み構造の存在やその生成ではなく,新たな埋め込み構造を無限に創り出せることにあり,ヒトの生態学的環境は後者を適応的にするものであった可能性が高いことを主張する.
  • P1-24F
    山川真由 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科)
    清河幸子 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科)
    本研究では共通点の探索がアイデア生成に及ぼす影響を検討した。「タオルの通常とは異なる使用法」を考える課題に取り組む前に,タオルと関連性の低い語との共通点を探索する条件(共通点探索条件)と,タオルからの連想語を列挙する条件(連想語列挙条件)を設定した。共通点探索条件において,タオルの顕在的でない特徴の活性化が促進されることが確認されたものの,アイデアの質に及ぼす影響は見られなかった。
  • P2-6
    近藤健次 (北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科)
    永井由佳里 (北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科)
    mini-cの育成は日常行動を変容させることであると考えられ,本稿ではトランスセオレティカルモデルに着目し,変容ステージ(SoC)と意思決定バランス(DB)の関係を調査するため,尺度を作成し質問票調査を行った.分析の結果,DBには「恩恵」「実施障壁」「悪影響」の3因子が見出され,また,SoCとこれらの因子の関係が明らかになった.結果を踏まえ,mini-cに関するDBの特徴及びmini-c育成の留意点について考察する.
  • P2-36
    橋爪一治 (島根大学大学院教育学研究科教育実践開発専攻)
    森脇春奈 (前島根大学教育学部)
    本研究は,文字や記号に関する大域傾向はいつごろからみられるのかなど,子どもの成長による注意能力の特徴を明らかにすることを目的とした。被験者は小学校児童36名,大人10名,計46名であった。PC画面上に小さな記号や文字(局所文字記号)で形づくられた別の大きな記号や文字(大域文字記号)が表示された。被験者は,大域文字及び局所文字記号を回答し,その時間を計測した。その結果年齢の増加による発達の特徴が確認された。