研究分野別一覧
記憶
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OS12-7公募発表回想法の問題として個人間での効果の差異が指摘されている.この問題を回避しつつ,個人の感情を統制する回想支援を実現するため,認知アーキテクチャACT-Rによる自伝的記憶のモデルに生理指標を組み入れた写真スライドショーシステムを開発している.本報告では,本システムによる回想支援に対する個人傾向と心理的状態との関連を検討する.回想法の実施前後で心理的状態の変動を分析し,モデルによる回想支援の効用と課題を明らかにする.
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P1-8本稿では,スマートフォン上で誤入力の起こりにくいパスワードを生成することを目標とし,先行研究により誤入力が少ないと予想される「左右に何度も操作指が行き来しない」パスワードを試作し,その有効性を評価した.その結果,試作したパスワードが,左右に操作指が行き来するパスワード,ランダムな文字列で作成したパスワードよりも誤入力数,入力時間,ユーザの入力しやすさの点で優れたパスワードであることを確認した.
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P1-34言語性能力は加齢による影響を受けにくいとされる一方,加齢により低下するとされる抑制機能が文章理解に関係するとも言われる.本研究は,複数文の中の1文がテキスト全体の記憶表象に合致しない不要文である材料テキスト20セットを作成し,記憶課題成績や読み過程の分析から,若年成人は不要文を組込まない記憶表象を構築するのに対し,高齢者は不要文を抑制せず両者が混在する記憶表象を作ることが示され,テキスト読解過程と抑制機能の関係について考察を行った.
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P1-35概要:成人に「対象の予期しない移動による誤信念」の理解を求めた実験(例:Birchなど’07)に注目し,実験参加者が対象の移動を知り得た結果が登場人物の誤信念内容の理解と誤信念一般に与える効果を検討した。内容は画面で読み聞かせた絵本の内容理解,下位技能と成人の誤信念理解検査成績(従来の2肢/Birthの4肢選択)とを関連付けた探索実験である。
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P1-47本研究の基本的な目的は,様々な種類の類似性・関連性に基づいてストーリーどうしを関連付ける記憶の計算モデルを作ることである.これは,認知システムにおけるストーリーの生成的認知の基盤として位置付けられる.本発表では特に,ストーリー間にマルチモーダルな類似を生み出す仕組み焦点を合わせる.マルチモーダル分散意味論を取り入れて,ストーリーや概念的な記憶要素と視覚的特徴表現とが結び付いた記憶構造の初歩的な実装を試みた.
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P2-1空間的配列共感覚を持つ人は,数や曜日が特定の配列で並ぶ視覚的イメージをもつ.配列の形状は多様であり円環やジグザグなど様々な形状がみられる. 本研究では,非共感覚者における曜日の空間的配列について検討した.曜日の前後判断課題の反応時間に対する8方向の空間配置の効果を個人ごとに分析したところ,非共感覚者においても曜日の空間配置は個人間で多様であり,不規則な形状もみられることが分かった.
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P2-15読書が語彙学習に及ぼす効果について,Nagy [1]やCarver [2]の試算がこれまで提案されてきたが,関連する変数間の相互作用を仮定しないなどの点で不十分であった。本研究では,読書時間,未知語率,読み速度,学習率などについて,平均値,想定される個人差,変数間相互作用を実装する関数を,先行研究を参照することで設定し,試算を行った。結果として,標準的な読み手が年間に獲得する語彙数は,延べ数で3,371語であると試算した。
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P2-19情報機器インタフェースにおける階層的メニュー構造の理解が,内容親和性,および年齢群によりどのように異なるかを明らかにするため,認知地図の形成・利用という観点から検討を行った.高齢者と若年者を対象に,メニュー構造が階層化された情報システムの操作後,機器操作手順を他者に説明する説明課題,メニューに関する認知地図形成の程度を明らかにするためのカード分類課題を実施した.課題成績,発話内容の分析をもとに,考察を行う.