キーワード索引

ダンス

  • O-2-2
    清水 大地 (神戸大学)
    土田 修平 (お茶の水女子大学)
    大西 鮎美 (神戸大学)
    寺田 努 (神戸大学)
    塚本 昌彦 (神戸大学)
    過去,パフォーマーと観客間で生じる生理的同期の重要性は提案されてきたが,ダンスや音楽等のパフォーマンス場面については十分に検討されていない.我々はダンスバトルを企画し、現実のパフォーマンス時のダンサーと観客の心拍数を測定し,その同期を交差再帰定量化解析により検討した.結果,1)ダンサーと観客間に心拍同期が生じること、2)両者の社会的関係により,その程度が異なること、3)パフォーマンスの進行に伴い,その程度が変化すること,が示唆された.
  • P-1-27A
    酒井 美鳥 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程)
    清河 幸子 (東京大学大学院教育学研究科)
    溝川 藍 (名古屋大学大学院教育発達科学研究科)
    本研究の目的は,身体感覚の媒介効果に着目して,ダンスをすること自体が不安および抑うつを軽減するメカニズムを明らかにすることである.参加者はダンス動画を見ながら踊る条件 (実施群) と,ダンス動画を視聴するのみの条件 (視聴のみ群) に無作為に割り当てられ,約15分の介入が行われた.その結果,ダンスをすること自体が不安および抑うつを軽減し,そのメカニズムとして身体感覚のひとつである身体感覚受容感が媒介している可能性が示唆された.
  • P-2-25
    脇山 拓也 (電気通信大学)
    鍔木 悠里奈 (国立スポーツ科学センター)
    水村 真由美 (お茶の水女子大学)
    阪口 豊 (電気通信大学)
    ダンサーが音楽の拍に対して身体の動きをどのように合わせているかを明らかにするために,クラシックバレエの4種類の基本動作について,ダンサーの身体動作と音楽の拍(メトロノーム音)との時間的な関係性を分析した.その結果,多くのダンサーに共通して拍音と同期した運動特徴点がある一方で必ずしもすべてのダンサーが同じ特徴点と同期していないこと,動作の違いによって拍音と同期させる特徴点が異なることが明らかになった.
  • P-2-59A
    初田 響子 (神戸大学人間発達環境学研究科)
    野中 哲士 (神戸大学)
    清水 大地 (神戸大学)
    熟達ダンサーの美しい動作はどのような動作なのだろうか.本研究は動作軌跡が重視されるラテンダンスを対象に,熟達ダンサーの動作特徴の同定を目的として定量的検討を行った.熟達ダンサーと非熟達ダンサーとの動作を比較した結果,前者はHeelと他の部位を左右方向へ巧みに協調させながら,主要動作部であるHipの軌跡を描いていた.一方,Hipの軌跡の対称性については,熟達者の中でも左右対称/著しく非対称の2方向に分岐する可能性が示唆された.