研究分野
哲学
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P-1-6ここ十年の間に一般の人々がヒトのこころをどのように捉えているかについて検討されるようになり,その重要性が国際的に強調されてきた。しかし,こころの発達的起源に関する検討やそこにジェンダーステレオタイプがみられるかどうかについては未だ不明な点が多い。本研究では,成人を対象とし,様々な認知能力の出現時期に関する信念にジェンダーバイアスが存在するかどうか,また,その傾向が回答文脈により異なるかどうか検討した。
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P-1-22本研究では,人間のロボットに対する道徳性の帰属意識の違いを明らかにすることを目的に,トロッコ問題において一人の命を犠牲にするという道徳的なジレンマを引き起こす行為の是非について,人–ロボット間の対話がどのような影響を与えるのかを調べた.この結果として我々は,ロボットとの対話によってロボットを非常に理性的で感情のない存在として認知するようになったことを報告する.
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P-2-48A半導体プロセスエンジニアにおける暗黙知、および、その習得・継承のプロセスの解明を目的とした予備的インタビュー調査について報告する。哲学や文化人類学の理論に基づいて、半導体プロセスエンジニアの暗黙知に関する仮説を「ドレイファスのモデルにおける規則としての物理的知識」、「モノが学習のための行為を形作る」、「様々な要素の影響を受けて形成されるモデル」という三つの論点に分けて提案する。
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P-2-57第二著者の三上は,「より善くあろう」とする志しでグループワークに取り組んできたが,「何のために頑張っているのか」がわからなくなり,利他性と利己性の葛藤に直面した.筆者らは,三上のウェルビーイングの回復を図るために飲食店での食経験を基にした〈ものづくり〉を試み,その結果,三上は利己的な〈ものづくり〉を通じて店主との間に利他的な関係を築くことができた.本稿では,中動態のものづくりによって生まれる相互性の知のはたらきを明らかにする.
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P-3-4カンブリアンゲーム(安斎,中村)に画像生成AIを使用したセッションの参加者は,AIが予想していなかった画像を生成したときに,より興味深いつながりを発見し,画像に新しい意味を見出し,世界に新たな可能性を発見し世界観が広がった.アートはテクノロジーによる創造的活動の抑制に抵抗してきたが,AIを含むテクノロジーを,便利なツールとして消費するのではなく,創造的活動のパートナーとして扱う必要があることを論じる.