研究分野

ロボティクス

  • O-3-4
    生駒 響 (静岡大学大学院総合科学技術研究科)
    竹内 勇剛 (静岡大学創造科学技術大学院)
    遠隔地間において同じ場所を共有しているように感じさせる技術「テレプレゼンスアバターロボット」が注目されている.これらの技術において,遠隔地のロボットを自己の身体であると認知するプロセスには,外部とのインタラクションが深く関わっている可能性がある.これを検証するため本研究では視線追従動作を操作者の意思とは別の自律動作として実装し,この自律動作によってロボット操作者の没入感が向上するか検証した.実験の結果,本仮説を示唆する結果が得られた.
  • P-1-29
    岩本 拓也 (株式会社サイバーエージェント)
    岡藤 勇希 (株式会社サイバーエージェント)
    自己推薦ロボットが推薦商品の印象形成に与える影響を検討した.8種類の商品を対象に,静止状態と動作状態での印象評価を行った.動作状態では「高価な」「新しい」「可愛らしい」という印象が強まり,「美味しそう」という印象が弱まることを確認した.さらに動作状態の中でも,飲食経験のある商品では「美味しそう」「飽きなさそう」「好き」の評価が下がり,飲食経験のない商品では「高価な」「個性的な」「好き」「可愛らしい」という評価が上がることが示された.
  • P-1-53A
    安久 絵里子 (筑波大学)
    原田 悦子 (筑波大学,株式会社イデアラボ)
    澤田 知恭 (筑波大学大学院心理学学位プログラム)
    生活圏で利用されるロボットにきものを着せることにより,ユーザがロボットに対して抱く印象にどのような影響があるかを検討するため,オンラインによるビデオ評価実験を行った.その結果,きもの着装ロボットは通常ロボットに比べて踊りが上手であると評価された.またSD法による印象評価では,きもの着装ロボットは通常ロボットよりも幼いと評価されており,きもの自体の作り方によってロボットの見え方が変化する可能性も示唆された.
  • P-2-16
    佐々木 康佑 (静岡大学)
    西川 純平 (静岡大学)
    森田 純哉 (静岡大学)
    本研究は,文脈に応じたSynset選択に基づき単語の定量的意味を抽出する手法を検討した.入力単語のカテゴリを区別して定量的意味を抽出し,ロボットのジェスチャーに反映させることで,人間が持つ定量的な軸を抽出することを目指した.ジェスチャーと発話の自然さを評価する実験を行った結果,文脈を考慮したアプローチにおいて,カテゴリだけでなく各単語に着目するなど,さらなる文脈の考慮が必要であることが示された.
  • P-2-27
    木村 光来 (日本大学大学院総合基礎科学研究科)
    福田 聡子 (日本大学文理学部)
    大森 隆司 (日本大学文理学部)
    大澤 正彦 (日本大学文理学部)
    本研究では, ロボットの電源オフ状態がユーザーに与えるマイナスの印象を軽減する手法を検討する.初期検討として,停止した状態のエージェントをユーザーに見せないデザインとして,まずはバーチャルエージェントが消失するというデザインの有効性を検証した. 実験では, エージェントが目の前で停止する条件と,停止せずに消失する条件とで比較実験を行った.結果,両者に差は見られなかったが, いくつかの改善点が明らかになった.
  • P-2-53A
    西川 純平 (静岡大学)
    森田 純哉 (静岡大学)
    人間は複数の表現を相補的に処理しコミュニケーションを行う.人間と機械の円滑な対話のためには,機械が状況に応じてこれらの媒体を変換する仕組みを持つことが重要になる.本研究では,記号的表現と身体的表現を接続する仕組みをもつ認知モデルベースロボットが,実世界の社会の人々の活動に及ぼす影響について検討する.ロボットの印象を調査するフィールド実験において,ロボットの発話する単語とジェスチャが同期しているとき,いくつかの項目が高得点となった.
  • P-3-60
    安陪 梨沙 (立命館大学人間科学研究科)
    服部 雅史 (立命館大学総合心理学部)
    本研究では,特定のカテゴリに属するものを答える事例課題,一つの単語に関係する単語を列挙する放射状連想,連鎖的に単語をつなげる連鎖連想を使用し,実験前に連想を行うことが,後の概念合成課題の成績に影響するかを比較検討した.結果から,有意ではないものの,独創性得点において連鎖連想が関連度の低い単語対の概念合成を促すこと,カテゴリの切り替えを促すことで関連度の高い単語対の概念合成が促される傾向が示された.