研究分野別一覧

注意

  • OS03-5
    公募発表
    佐々木美加 (明治大学商学部)
    本研究では,中世の詐欺に関する絵画が,現代の詐欺に対する危機意識を高めることを実証的に明らかにする。実験では,ラ・トゥールの「いかさま師」の画像を絵画刺激とし,呈示後の感情と詐欺への危機意識が測定された。その結果,絵画呈示条件では,恐怖感が喚起され,詐欺脆弱性が改善されることが示された。本研究結果から,時代も民族も風俗も超えて,詐欺への危機意識を有意に高める効果が絵画刺激にありうることが示唆された。
  • OS06-6
    公募発表
    阪口豊 (電気通信大学)
    身体技能習得を支援する手法として運動者が感知できない情報を付加的にフィードバックする手法があるが,付加的情報を有効に利用できるかどうかは課題遂行中の運動者の認知過程に依存している.本発表では,「音の粒を揃えてピアノを弾く」課題を用いた実験での観察に基づき,情報提示の有効性の有無が運動者の認知戦略を理解する手がかりとなる例を示すとともに,有効な情報提示方法の探索が課題実行に関わる認知過程解明に向けた方法論として機能する可能性を議論する.
  • OS14-6
    公募発表
    鈴木弘也 (宇都宮大学工学部情報工学科)
    鈴木瑛大 (宇都宮大学工学部情報工学科)
    伊藤篤 (宇都宮大学)
    橋本直己 (電気通信大学大学院情報理工学研究科)
    佐藤美恵 (宇都宮大学工学部)
     本研究では,観光地の魅力を発見するために,観光対象としての興味・関心と眼球情報,特に注視特性との関係を検討した.そこで,観光地(日本,海外)の画像を大画面提示で見た際の注視特性と,画像内で観光対象としての興味・関心を持った対象との関係を調べるために,被験者実験を実施した.その結果,注視時間と興味・関心の高さに強いい正の相関があること,隠れた興味・関心を見つけ出すためには注視特性以外の眼球情報が必要であることが示された.
  • O3-4
    浅川伸一 (東京女子大学)
    Cognitive scientists are paying attention to attention. Especially studies about psychological evidence, computational models, and their neural correlates of attention were contributed to the advances of these areas. We also focused on the saliency map and winner-take-all (WTA) circuits and proposed that the WTA function might be implemented in the penultimate layer. Despite differences between physiology and computational modeling such as bottom-up and top-down interactions. Attention is still worth studying and attractive all the scholars who are interested in cognitive functions.
  • P1-26
    斉藤功樹 (日本ユニシス株式会社、北陸先端技術大学院大学)
    日髙昇平 (北陸先端科学技術大学院大学)
    ソフトウェア開発の要件定義にて,顧客要求は過不足なく定義されるべきであるが,既存のレビュー指標ではその必要十分性を評価できず,レビューアに依存する.そこで,レビューアのもつ要求の必要十分性判別能力をはかるための課題を作成する実験を実施した.その結果,象徴化された顧客要求に対し,必要十分性を満たす/満たさない要求のセットを得た.さらに,本実験は一般の要件定義工程と同様の性質を持ち,その工程を十分に模した実験であることが示唆された.
  • P1-45
    坂田顕庸 (東京工業大学)
    坂平文博 (株式会社構造計画研究所)
    國上真章 (東京工業大学)
    吉川厚 (東京工業大学)
    山村雅幸 (東京工業大学)
    寺野隆雄 (千葉商科大学)
    本研究の目的は,同期タッピング課題における音刺激に対するボタン押しの同期のズレの発生の原因を確かめることである.実験では,まず,実験参加者に対して特定の方策をとるよう指示すると,刺激の周期に関わらず,指示した方策に対応したタイミングでボタン押しが起きることを確かめた.次に,予測的なタッピングの発生率と反応的なタッピングの発生率が,刺激の周期が長くなるに従って低下することを確かめた.結果は発表の場で報告する.
  • P1-50
    上田樹美 (京都大学大学院エネルギー科学研究科)
    下中尚忠 (京都大学大学院エネルギー科学研究科)
    下田宏 (京都大学大学院エネルギー科学研究科)
    石井裕剛 (京都大学大学院エネルギー科学研究科)
    大林史明 (パナソニック株式会社エコソリューションズ社)
    著者らは,知的作業に対する集中に着目して執務者の状態を客観定量的に評価する指標である集中指標の開発を行ってきた.これまでに,作業中に集中していた時間の割合を表す集中時間比率CTRと,集中していた時間の中でもより深い集中状態にあった時間の比率を示す集中深さ指標CDIを提案しており,本研究ではこれらの詳細を実際の例を交えつつ紹介する.また,今後の展望として時系列解析の試みにも言及する.
  • P2-23
    畑野圭佑 (電気通信大学 情報理工学研究科 人間情報学講座)
    阪口豊 (電気通信大学)
    主観的な運動規範が身体運動に与える影響を明らかにするため「仮想的身体知覚に基づく教示」がもたらす効果を実験的に検討した.右上肢の到達課題において,「手先経路が直線になるように動かす」場合と「まるで自分の手が上から引かれているように感じながら動かす」場合における手先軌道,関節軌道,筋活動を解析したところ,2つの条件でほぼ同様の手先直線性が得られる一方で,身体運動のキネマティクスやダイナミクスには違いが生じることが明らかになった.
  • P2-51
    三宅英典 (松山東雲女子大学)
    関根和生 (慶應義塾大学)
     発話と身振りの処理過程を明らかにするために視覚的注意に焦点を当て,子どもが話者のどこを見ているかを検討した.6歳児21名,女子大学生21名を対象に,日常的な動作を発話と身振りで伝達するビデオをみせ,その後,4枚の写真からメッセージと最も一致するものを選択させた.課題に取り組む参加者の視線を計測した結果,6歳児は顔や身振りに対する視線に成人と差がみられなかったものの,発話と身振りの統合能力では両者に差があることが明らかになった.
  • P2-52
    安念保昌 (愛知みずほ大学人間科学部)
    29名の実験参加者にアイトラッカーを装着して、18対の肯定・否定刺激への視線行動を記録した。実験終了後、ベックの尺度を用いて抑うつ傾向を探るとともに、平均睡眠時間も聞いた。これら2つの測度とその交互作用が、18対のスライド刺激の肯定・否定刺激への視線行動にどのような影響があるかを探った。視線分析では、初視・注目・注視・瞬目の4つの観点から分析し、刺激によって、これらの分布クラスタに3つのタイプがあることが示された。
  • P2-62
    松本一樹 (東京大学大学院教育学研究科)
    岡田猛 (東京大学大学院教育学研究科)
    近年,鑑賞者がいかに作品の背景にある作者情報の認識の鑑賞における重要性が示されてきている.本研究はこれに沿い,作者の方に意識を向けながら作品を見ることと,作品自体の表象する意味世界(作品世界)の形成(特に想像の広がりの程度)やその他の美的印象等との関係性を検討した.写真作品を素材とした実験を行った結果,作者に意識を向けることで作品世界の想像が促進され,その想像の促進度と好みや感嘆といった美的印象等が相関することが示された.

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静岡大学情報学部