キーワード索引

VR

  • O-5-1
    馬場 龍之介 (静岡大学)
    森田 純哉 (静岡大学)
    表情は他者とのコミュニケーションに欠かせないメディアである.特に,他者の表情の模倣は,相手の好感度を高め,共通認識の形成に寄与するとされる.本実験は,参加者が置かれる立場が変化するサイバーボール課題を通し,表情がエージェントと参加者の関係に与える影響を調査した.結果,他者の表情は物理的構成のまま認識されるのではなく,感情を伴って解釈されることが示唆された.また自身の表情によって相手の印象が変化する可能性も示唆された.
  • P-1-7A
    宮野 修平 (セコム株式会社 IS研究所)
    金 慧隣 (北海道大学大学院農学研究院)
    愛甲 哲也 (北海道大学大学院農学研究院)
    群衆制御による誘導効果を予測するためには,群衆中における個人ごとの経路選択傾向の分布を知る必要がある.本研究では,VR実験によって経路ごとの移動時間や混雑度合い,誘導の有無が経路選択に与える影響を測定し,クラスタリングによって経路選択傾向の分布を分析した.さらに,フォーカスグループインタビューによって得られた仮想の混雑緩和施策に対する意見との整合性を分析することで,VR実験結果の妥当性を評価した.
  • P-2-11
    粥川 奨 (名古屋大学大学院 情報学研究科 心理・認知科学専攻)
    平田 貴士 (名古屋大学大学院 情報学研究科 心理・認知科学専攻)
    川合 伸幸 (名古屋大学大学院 情報学研究科 心理・認知科学専攻, 中部大学 創発学術院, 科学技術振興機構 CREST)
    ヒトは外界からの視覚情報に基づいて姿勢を制御している. 本研究ではスパイラルオプティックフローを用いて,視覚情報によって生じる頭部傾斜が無意識でも生じるかについて検討した. その結果,頭部は視覚刺激の回転方向と同方向に傾くということが判明した. 頭部傾斜は視覚刺激の回転を知覚していない場合でも生じており,視覚情報が姿勢応答を無意識のうちに引き起こしていることを示唆している.
  • P-3-9A
    相馬 あい (関西学院大学大学院 理工学研究科 人間システム工学専攻)
    工藤 卓 (関西学院大学 工学部 知能・機械工学課程)
    我々が昨年に発表した結果では,自己位置感覚は視点位置と強い関係があることが示唆された.また,体外離脱体験に伴って「自己所有感及び自己主体感がある自己像」と「自己位置感覚がある場所」に意識が分離して感じている可能性が示唆された.また,従来研究で,擬似自己対象との同期が無くなると自己主体感が低下するとの研究結果があった.そのため,本研究では自己所有感と自己主体感を伴う自己像の視覚情報と自己の動作との同期と自己位置感覚との関係性を検証した.
  • P-3-28
    堀野 康輔 (立命館大学大学院人間科学研究科)
    林  勇吾 (立命館大学総合心理学部)
    本研究ではVR曝露療法中の注意誘導が,プレゼン中の不安,スピーチ不安,社交不安に及ぼす影響について検討した.VR要因(あり対なし)と注意誘導要因(あり対なし)の2×2の参加者間計画で行った.結果,各指標について練習前後での変化量に条件間で差は見られなかった.練習中の不安の高さとプレゼン中の不安の減少量に正の相関が見られた.今後,スピーチ不安に対するVRETの効果の要因を明らかにするため,様々な練習環境や練習方法を比較検討する必要がある.
  • P-3-53A
    近藤 亘 (北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科)
    藤波 努 (北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科)
    本研究ではVR環境でのスピーチ練習において,発表者の発表直前の緊張がVR聴衆の人数の違いにより変動するか,調査した.VR空間に作成したVR会場に聴衆がいない条件(A群)と満員条件(B群)を比較し,主観的評価・生理的評価(血圧・脈拍・瞳孔)で緊張の変動を確かめた.結果として,・主観的評価・最高血圧・脈拍の増減率がA群よりB群の方が大きく変化していることが確認された.しかし,瞳孔に対してはB群での拡大が見られなかった.