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その他

  • OS01-5
    北雄介 (京都大学 学際融合教育研究推進センターデザイン学ユニット)
    山田雅敏 (常葉大学 健康プロデュース学部)
    本研究では街の独特の雰囲気や佇まいを「街の質感」と呼び,それを可視化・分析する.そのために都市様相論を理論的根拠とし,オノマトペを記録・表現ツールとして用いる.静岡県焼津市で,被験者が見聞きしたことや感じたことをオノマトペにより発信してもらう実験を行ない,データを集めた.これを地図上に配置することで,街の質感を表わすオノマトペマップを得た.また様々な視点から分類・分析することで,我々の街の質感に対する認知メカニズムについて探求した.
  • OS03-3
    久保(川合)南海子 (愛知淑徳大学)
    男性同士の恋愛を描くマンガや小説を愛好する腐女子たちは,自分の女性性や性役割についてどのように認識しているのだろうか.本研究では20歳前後の女子大学生を好む小説・マンガのジャンルで3群に分け6種類の質問紙調査を行った.その結果,腐女子の特異性は性役割観と恋愛観,プライバシー志向性で認められた.腐女子は自身の女性性を受容している一方で,女性への通念的な性役割に対しては否定的であることが示唆された.
  • OS03-4
    小鷹研理 (名古屋市立大学芸術工学研究科)
    現在のHMD技術は, 装着者の身体そのものの存在感を擬似空間の内部につくりだすことが困難である. 本稿では, この身体の不在の原因を, 視点, 自己感, 所有感, 主体感相互の関係から整理するとともに, 一人称視点を精緻化するのとは別の, 幽体離脱の認知メカニズムに基づく三人称視点による定位のアプローチについて, その展望を述べる. とりわけ, 三人称認知に対する重力要因の作用を読み解くことの重要性を指摘する.
  • OS04-7
    篠崎健一 (日本大学生産工学部)
    藤井晴行 (東京工業大学・環境社会理工学院)
    沖縄本島北方の離島伊是名島の伊是名集落に暮らす生活者の語りから,伊是名集落の民家にそなわる空間の特徴を抽出しその空間図式を明らかにする.語りの採集は,民家において民家の実測調査と同時におこない,生活の場全体に目を向け,多様で生活に密着した語りを記録する.語りはすべて単文に分け,必要情報を補ったテキストを基礎資料とした.これを用いて,伝統的な民家における生活と空間の関係を考察する.
  • OS05-1I
    依頼講演
    小川奈美 (東京大学)
    本論文は,ラバーハンド錯覚に代表される身体所有感の錯覚現象を,人間を「過剰に意味を創り出す」 存在として捉える「ホモ・クオリタス」という観点から理解することを試みる.特に,自己の正確な同定よりも多感覚運動情報の統合を優先し,感覚情報を世界の中に意味づけようとする人間の性質に着目する.さらに,バーチャルリアリティ技術を用いた身体所有感研究を紹介し,自己身体の変容が知覚や認知にまで影響しうることを示す.
  • OS05-2I
    依頼講演
    西尾慶之 (東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学分野)
    A substantial proportion of patients with Lewy body disease experience a variety of false perceptions, which include visual hallucinations of persons and animals, a sense of presence, passage hallucinations and various types of visual illusions. My colleagues and I have been conducting behavioral and neuroimaging studies to investigate common mechanisms underlying these phenomenologically diverse misperception symptoms. In this paper, I present the findings obtained from these studies and discuss psychological and neural mechanisms of false perceptions in Lewy body disease with referring to the concept of “sense of veridicality”.
  • OS05-3
    友野貴之 (早稲田大学 大学院)
    古山宣洋 (早稲田大学 人間科学学術院)
    三嶋博之 (早稲田大学 人間科学学術院)
    人混みの中を歩く, 狭い道を自動車で通り抜けるなど, 生活環境には様々な“すき間”が存在し, 私たちはそれらを安全に通り抜けなければならない. そのような空間の中で私たちは, どのようにしてすき間を通り抜けることができる, もしくは, 通り抜けることができないと判断しているのであろうか. 本稿では, 間隙を構成する障害物が“人らしい”形をしている場合に, その“人らしさ”の情報が隙間の通り抜け行為に影響を与えるのかを検証する.
  • OS06-3
    佐藤由紀 (玉川大学リベラルアーツ学部)
    青山慶 (松蔭大学コミュニケーション文化学部)
    高木優希 (玉川大学リベラルアーツ学部)
    私たちが絵画を観る時,そこに描かれた“面としての配置のもつ不変項”と同時に“画像の面そのものとしての不変項”を観る(Gibson, 1979).時間芸術である演劇において,観客は俳優の身体に二つの面を知覚しているのではないか。俳優の技術とは“自身の身体”と“演じている役柄としての身体”の二重性を引き受け,その二重性を自覚的に操れることなのではないか。本発表では,具体的な創作の現場を対象に上記の理論的背景および仮説の検証を試みる。
  • OS08-2
    福岡未紗 (名古屋大学大学院情報学研究科)
    三輪和久 (名古屋大学大学院情報学研究科)
    前東晃礼 (名古屋大学大学院情報学研究科)
    グラフ理解はボトムアップとトップダウンの両処理によって行われる。グラフ理解におけるボトムアップ処理は,画像表象から主要な記号的情報を取り出す「抽出」の段階と,それらの情報と長期記憶内にある知識とを照合する「解釈」の段階に分けられる。さらに,現実場面では,グラフを理解した後に「判断」を下すことが求められる。本研究では,「印象」や「態度」に基づくトップダウン処理が、一連のボトムアップ処理の段階のどこに影響するのかという点について検討する。
  • OS09-4I
    依頼講演
    西郷甲矢人 (長浜バイオ大学)
    本論文の主題は、自明に異なるもののあいだの「同じさ」の措定が、自然変換の創出という、圏論的な概念でとらえられるという作業仮説を提起し、その応用の可能性を論じることにある(全体として田口茂氏との進行中の共同研究に基づく)。また、この主題の具体的な展開として、「同じさ」の措定(発見/発明)である「比喩」の一般理論の枠組みを提示する(布山美慕氏・岡隆之介との進行中の共同研究に基づく)。
  • OS10-2
    新垣紀子 (成城大学)
    本研究では、既存の思考の枠にとらわれない、新たな思考をどのように生み出すかを研究するために、異なるタイプの二人の現代芸術作家が同じ展覧会に向けて作品を作成する過程をインタビューした。その結果、作品の生成過程は、全く異なっていた。モチーフとテーマが遠い場合は、普段生み出さないような新奇な作品コンセプトが生成されることがわかった。
  • OS11-9I
    依頼講演
    原田悦子 (筑波大学)
    ロボットという存在は,認知工学の視点からはどのように概念化が可能であろうか.ここでは,一つの定義として,「ユーザである人と同じ実空間内に,他のモノと同列に,物理的実体としてそこに存在し」,「何らかの責任性をもって自律的に活動を行うエージェント性を持っている」人工物(artifacts)と考える.その上で,そのように位置づけたときに認知工学で考えられてきた創発性をどのようにモデル化するか,そこにどのような問題が表れてくるか,これまでのモデルを紹介しつつ(原田,1997)考えていきたい.
  • OS11-10I
    依頼講演
    寺田和憲 (岐阜大学)
    本発表では人が機械に対して悪意を帰属させるかどうかを,棒を媒体とした相互作用が可能な壁の穴を用いた実験の結果にもとづいて議論するとともに,機械に対する悪意の帰属が人工知能技術が発達した社会において,企業と個人の関係にどのような影響を与えるかについて論じる.
  • OS11-11I
    依頼講演
    上出寛子 (名古屋大学)
    新井健生 (大阪大学)
    人に対する作法があるように,物を扱うにも作法がある.人工物であるモノに,どのような価値(善悪)を見出すかに関しては,人間がモノをどう扱うのか,に大きく依存する.そこで本研究では,モノを大事にする際の作法とは何かを解明し,作法の程度を定量化する手法を確立することを目指し,心理的なアプローチから検討を行った.
  • OS11-16I
    依頼講演
    宮尾益知 (どんぐり発達クリニック、ギフテッド研究所)
    我々は日常の精神科治療の現場にロボットを導入し、カウンセリングを行っている。このような経験からロボットカウンセリングの有用性とASDの思考過程に注目したカウンセリング方法について実践を続けている。 人を知る為にロボット研究を始めることからアンドロイド研究は始まった。私たちは、ASDの子供達を知るためにロボットを用いようと考えている。ASDとは何かがロボット研究から始まることを信じて
  • OS13-2
    田中孝治 (北陸先端科学技術大学院大学知識科学系)
    尹明睿 (北陸先端科学技術大学院大学知識科学系)
    堀雅洋 (関西大学総合情報学部)
    浜崎優子 (佛教大学保健医療技術学部)
    殿山範子 (金沢医科大学看護学部(現 純真学園大学保健医療学部))
    池田満 (北陸先端科学技術大学院大学知識科学系)
    超高齢化社会の日本において,高齢住民はサポート受容者であると同時に,サポート提供者としての役割を担うことを求められる.本研究では, 住民同士が見守りを行うための地図を作る現行のコミュニティ活動と親和性の高い高齢者共助マップ共創システムを開発し,高齢者コミュニティに導入・運用することで,共助意識の啓発支援を目指している.本稿では,現行の紙地図から電子機器への媒体の変化が,参加者のどのような共助意識を明確化したのかについて検討を加える.
  • OS15-1I
    依頼講演
    有賀三夏 (東北芸術工科大学 創造性開発研究センター)
    本研究の目的は芸術・デザイン系学生を対象に、社会的参加を目指すための教育方法を開発することである。学生が可及的速やかに社会的参加に興味を持ち、「地域社会へ貢献できる人間の生き方」を意識するきっかけとなるアクティブ・ラーニング型キャリア形成カリキュラムの作成を考察する。地域環境改善に関わるアート活動に学生たちを従事させることで、主体的な問題解決能力の育成に寄与する活動モデルを提案する。
  • OS18-1I
    依頼講演
    小方孝 (岩手県立大学)
    本稿では主に,オーガナイズドセッション「「脳/心理」‐「記号/文芸」‐「社会/制度」をつなぐ物語生成」の趣旨と概要を述べる.これは全体として,物語生成のモデルとシステムを多層的・多重的に構築しようとする筆者の多重物語構造モデル (Ogata, 2016)に関わるものである.このセッションはまた,オーガナイザー及びその他の関与者による将来に向けたアカデミック以外のものも含めた様々な協働・共同可能性を模索することも間接的な目的としている.
  • OS18-3I
    依頼講演
    阿部明典 (千葉大学)
    In this paper, I discuss the possibility of computational literature generation. The generation is based on the conept of the intertextuality by Kristeva. By the simple example of Japanese Waka generation the possibility is shown. In addition, to such generation, the feature of abduction is applied. Then it will be possible to generate literature by abduction. By the abductive procedure, it will be possible to generate new or novel story.
  • OS18-7I
    依頼講演
    金井明人 (法政大学社会学部)
    本発表は,映像の受け手の認知的方略の部分的な転換に向けた映像修辞を,転換技法として特に論じ,物語生成につなげることを目的とする.転換技法は,ストーリーに関する処理を切断せずに,受け手の物語処理に不均一性を意図的に生じさせ,一つのストーリーに対し,認知の多重性・多様性を生じさせるための技法である.
  • OS18-8I
    依頼講演
    青木慎一郎 (岩手県立大学)
    本稿では、「ストーリー生成」について、学習困難のある大学生を支援するという教育的な立場から検討する。彼らにはASDやLDが想定されるが診断外の例も多い。近年の記憶研究やワーキングメモリー研究における知見や学生達の論文指導経験に基づいて検討した。学習困難の背景には「自己の成立により他者や環境との関係性を操作する」ことの困難がある。これは「ストーリー生成の困難」とも説明できる。したがって、支援にはストーリー生成の解明が必要である。
  • OS18-11
    小野淳平 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)
    小方孝 (岩手県立大学ソフトウェア情報学部)
    筆者らはテーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)が持つストーリー生成のメカニズムに注目し,TRPGに基づく物語自動生成ゲームを開発した.このシステムでは.TRPGにおいて成立する,用意されたストーリーの枠組みと生成されるストーリーの差(これをギャップと呼ぶ)から生まれる驚きを導入するための技法を持ち,筆者らはその驚きの作用を分析した.本稿では,その分析の結果から驚きを導入するための技法の整理からギャップ技法を提案する.
  • P1-28F
    西崎友規子 (京都工芸繊維大学)
    永井聖剛 (立命館大学)
    マルチタスク遂行における個人差のメカニズム解明を目的とし,「自動車運転中に会話を行う」状況を想定し,認知的リソース容量が少ないと仮定される実験参加者群が,マルチタスク遂行においてどのような行動を見せるか検討を行った。認知的リソース容量が少ない人達は,運転走行課題遂行中に計算課題や数カウント課題が課された方が,より高い運転パフォーマンスを示すことが明らかになった。
  • P1-30F
    今村新 (JAIST 北陸先端技術大学院大学)
    永井由佳里 (JAIST)
    谷口俊平 (JAIST)
    市場経済を前提する先進国の多くでUberやAirBnBに代表されるシェアリングエコノミーが進展し、市場経済における既存の商習慣へ徐々に影響を与えている。従来の商習慣を介さずにユーザー自身の再発明が他者へ伝播する消費プロセスはエコノミー環境に変容を迫る。本研究では、ユーザーイノベーション研究に関する研究を整理しながら、最終消費者によるイノベーションに注目した研究の可能性と課題を論じる
  • P1-41
    永井由佳里 (北陸先端科学技術大学院大学)
    宮田一乘 (北陸先端科学技術大学院大学)
    日高昇平 (北陸先端科学技術大学院大学)
    松村和明 (北陸先端科学技術大学院大学)
    長尾祐樹 (北陸先端科学技術大学院大学)
    本研究は、コンピュータサイエンスおよび、マテリアルサイエンスの融合研究を遂行するこ とで、新しい材料による質感創出を目指すとともに、プロダクトデザインへの応用により ユーザ経験をより豊かにすることを目的としている。この目的に対し、新材料開発プロジェ クトの基盤として、質感認知に焦点を絞り、認知科学の議論を踏まえた新しい質感創出への展開を目標とする
  • P1-42
    湯本淳史 (明治大学大学院理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    内受容感覚は心拍などの身体内部の生理状態についての感覚であり、身体所有感にも寄与していると考えられている。一方、ラバーハンド錯覚は自己の手とラバーハンドに同時に視触覚刺激を与えることでラバーハンドに対して身体所有感を抱く錯覚である。本研究では、心拍に同期して光るラバーハンドに対しても同様に身体所有感が生じるかどうかを検討した。その結果、内受容感覚フィードバックを視覚的に与えることでラバーハンド錯覚が生じることが確認できた。
  • P2-6
    近藤健次 (北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科)
    永井由佳里 (北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科)
    mini-cの育成は日常行動を変容させることであると考えられ,本稿ではトランスセオレティカルモデルに着目し,変容ステージ(SoC)と意思決定バランス(DB)の関係を調査するため,尺度を作成し質問票調査を行った.分析の結果,DBには「恩恵」「実施障壁」「悪影響」の3因子が見出され,また,SoCとこれらの因子の関係が明らかになった.結果を踏まえ,mini-cに関するDBの特徴及びmini-c育成の留意点について考察する.
  • P2-11
    Nani Barorah Nasution (金沢大学人間社会環境研究科)
    谷内通 (金沢大学人間社会環境研究科)
    This study evaluated effectiveness of case study and concept map on improving CT skills and CT disposition in Indonesian college students. It was shown that case study was effective if it was combined with concept map.
  • P2-16
    児玉謙太郎 (神奈川大学)
    安田和弘 (早稲田大学)
    園田耕平 (立命館大学)
    本研究では,障害物の高さによる跨ぎ越え動作の変化を検討した.跨ぎ越える際の爪先と障害物との距離のばらつき(変動係数)を先行脚と後続脚について求め,高さを要因とした1要因分散分析を行った結果,それぞれ主効果が有意に認められた.しかし,下位検定の結果,先行脚と後続脚で異なる傾向がみられ,それらの結果は予測と異なるものであった.今後,データの再解釈,及び他の分析指標の導入などによって,生態学的/力学的な観点から障害物回避行動を検証したい.
  • P2-25
    森田均 (長崎県立大学国際社会学部)
    本研究は,地域社会への参画によって情報社会論を拡張する可能性を探る試みを発展させたものである.具体的には,検討に用いていた情報社会論という研究分野からメディア論へと変更する.発表では検討対象をメディア論とすることによって,よりアクチュアルな分析が可能となることを示す.
  • P2-33
    小島隆次 (滋賀医科大学医学部)
    井手菜月 (滋賀医科大学医学部)
     本研究では、劇作品における、セリフを介した登場人物の印象評価に及ぼす演者の性別の効果を、宝塚歌劇作品「エリザベート」を用いて検討した。実験結果から、セリフを介した劇中キャラクタの印象評価について、演者の性別の効果が生じるケースの存在が示された。特に、評価対象が男性キャラクタの場合において、女性が演じたと想定した条件では、男性性が高く評価されたり、女性性が低く評価されるケースが示された。
  • P2-35
    Aziem Athira Abdullah (明治大学理工学研究科)
    中島瑞貴 (明治大学理工学研究科)
    嶋田総太郎 (明治大学理工学部)
    代理報酬とは、他者が報酬を得るのを観察したときに自分自身が報酬を得たかのように感じることである。本研究では、応援によって得られた代理報酬が他者の痛みに対する共感を促進することを皮膚電気反応を用いて調べた。その結果、応援した相手、さらには報酬をより多く受けた相手に対してより大きな共感反応が見られた。これらの結果から、他者を応援しているときに受けた代理報酬によってその他者とのが一体感が高まり、共感反応が促進される可能性が示唆された。
  • P2-39
    後藤靖宏 (北星学園大学文学部心理・応用コミュニケーション学科)
    電子書籍に感じる満足感の欠如や深く読み取れないといった“違和感”の実態を,文章の深層的な理解度を調べることによって明らかにした.短編小説の感想を書かせる問題と,文章には直接的に表現されていない事柄についての記述問題を作成し,電子書籍と通常書籍の読了後の点数を比較したところ,両者に差はなかった.この結果は,電子書籍に対する“違和感”は文章の理解度とは直接的な関係はなく,必ずしも合理的とはいえない先入観から発していると考えられる.
  • P2-48
    伊藤拓哉 (岩手県立大学ソフトウェア情報学部ソフトウェア情報学科)
    小方孝 (岩手県立大学ソフトウェア情報学部)
    筆者らが開発中の統合物語生成システムの入力として俳句を利用することを目指し,今回は俳句を自動で生成する手法の考案のために「おくのほそ道」の俳句の品詞の遷移を分析した.また獲得した品詞の遷移パターンなどを利用し生成した俳句に関して,面白さと理解度の試験的な評価を行い,この評価の結果から生成される俳句の向上を目指す.
  • P2-51
    荒井達也 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)
    小方孝 (岩手県立大学ソフトウェア情報学部)
    統合物語生成システムの動詞概念辞書において,格納される動詞概念は様々な制約を持つ.統合物語生成システムは動詞概念の持つ格構造における名詞概念の制約に基づき事象を生成する.本稿では,青空文庫中の小説に基づく事象の制約の獲得とその分類を行う.今回は,「N1がN2を食べる」という意味を持つ動詞概念「食べる2」のN2格から,動詞概念「食べる2」の制約の獲得を行う.また,従来の制約と獲得した制約の比較を行い,動詞概念の制約の改善案を提案する.